KGM1325 WOOL/LINEN WEATHER

KGM1325 WOOL/LINEN WEATHER

リネンと聞くとシワが気になり敬遠しがちな方も多いのではないでしょうか。
この生地を企画した私自身もそのような思いがありました。
リネンならではのナチュラルな表面感を残しながら、着用時にシワを気にせず一日中様々なオケージョンで快適に過ごせるにはどうしたらいいのだろう。
綿を混紡するとリネンの良さが半減してしまうし、タテ糸にレーヨンなどの落ち感のある糸を使うと頼りない生地感になってしまう...

しかし、ウールを混ぜると秋冬のイメージ(実際に温かい生地)になってしまう。
だからと言って梳毛のウールを使うと洗った時に生地自体が縮んでしまう...
ちょうどその時に洗えるスーツ生地の生産に着手していた際に見つけたのがこのタテ糸のウールでした。
俗にサマーウールと呼ばれるこの糸ですが、とても軽くて反発性がある。
通常の設計の配列だと、タテ糸の質量が増えてしまうのですが、この生地はヨコ系のリネンの打ち込みを増やし、リネン50%ウール50%のバランスに調整しました。

見た目の表情はウールが使用されているようには見えないのですが、着用時のシワの入り方が一目瞭然です。
タテ糸に梳毛のウールを使用しているため程良い落ち感とリネンのゴワゴワした質感を軽減しています。
ボトムの膝裏などのシワも軽減されストレスなく一日着用できるんです。
また、旅行や出張などの際には一晩ハンガーに吊るしておくだけでウールが空気中の水分を吸収してストンとシワがなくなっているんです。

この生地のストックを始めてから5年が経ちましたが、カラーストックも16色まで展開を増やしています。

また、水洗いの縮率も安定しているため、真夏に着用して汗を書いても気にせず洗うことができます。

カジュアルからドレスまで、
是非着用してこの素材の快適さを体感ください。